Oracle EBS ナビゲーション(ユーザー向け)

 


ページ内目次
 ログイン
 ナビゲーター
 Forms
 トップテンリスト
 メニューバー
 ツールバー
 ワイルドカードクエリ
 キーボードショートカット


🔑 Oracle EBS 初ログインの流れ


🖥 ① ログイン画面

  • ユーザー名初期パスワードを入力してログインします。

  • 初期パスワードがわからない場合は、DBA(データベース管理者)に聞きましょう。

  • ログイン画面では以下が選べることがあります:

    • パスワードを忘れた人向けのリンク

    • 新規ユーザー登録

    • 言語の選択(例:英語・ポルトガル語など)

    • アクセシビリティ(画面読み上げなどの支援機能)


🔐 ② 初回ログイン後に新しいパスワードを設定

  • 最初にログインすると、新しいパスワードを作ってくださいと言われます。

  • パスワードを決めて「Submit(送信)」を押しましょう。


🏠 ③ ログイン後のホーム画面

ログイン後の画面で、見るべきポイントは3つです:

画面の場所説明
📋 左側の「Navigator(ナビゲーター)」あなたの担当業務(Responsibility)が並んでいます。
ここから使う機能にアクセスします。
📩 真ん中の「Worklist(ワークリスト)」あなたが承認すべきタスクがここに表示されます。
例:申請された購買依頼、請求書など。
⚙️ 右上の「Preferences(設定)」言語・日付の書き方・時間帯・数値の表示方法などを自分好みに設定できます。

📆 ④ Vacation Rule(休暇ルール)の設定

とっても大事!忘れずに設定しよう!

  • 自分が休暇に入ると、自分宛の通知や承認依頼が止まってしまいます!

  • 「Vacation Rules」から代わりに通知を受け取る人を設定しましょう。

設定できる項目説明
期間休暇の開始日と終了日を入力
コメント「休暇中です。通知は〇〇さんに送られます」など自由に記入
通知の扱い通知を「代理処理(Delegate)」するか、「権限を移す(Transfer)」かを選べます

設定が完了したら、右下の「Apply(適用)」を押します。


⚙️ ⑤ ユーザー設定(Preferences)の確認

初回ログイン時はここを必ずチェック!

  • 「Preferences」から、以下を設定できます:

設定項目説明
言語表示言語を選べます英語、日本語など
地域(Territory)日付・数値の書き方に影響日本、アメリカなど
日付形式どんな順番で日付を書くか例:YYYY/MM/DD or MM/DD/YYYY
時刻の地域(Time zone)正しい時間が表示されるように設定例:Asia/Tokyo
数値の形式小数点やカンマの表示方法例:1,234.56(米国)or 1.234,56(ブラジル)

📝 まとめ:最初にやるべきこと

やること理由
✅ パスワードの変更セキュリティのため必須
✅ 担当業務(Responsibility)の確認自分が必要な機能にアクセスできるかチェック
✅ 休暇ルールの設定承認が止まらないようにするため
✅ ユーザー設定の確認日付や数値の形式が正しくないとトラブルになります

💡補足:Responsibility(責任)とは?

Oracle EBSでは、ユーザーが使えるメニューや機能は「Responsibility(担当業務)」によって決まります。たとえば:

  • 「購買担当者」ならPO(発注)モジュールが使える

  • 「会計担当者」ならAP(買掛金)やGL(総勘定元帳)が使える


🧭 Oracle EBS のナビゲーション

🎯 目標:Oracle EBSのメニューから、実際の業務(請求書入力など)をするための場所までたどりつく方法を学ぶ!


① 画面の左側「Navigator(ナビゲーター)」を使おう

  • Oracleにログインしたら、左側に「Navigator(ナビゲーター)」というメニュー一覧があります。

  • ここには「Responsibility(担当業務)」が表示されます。

    • 例:「Receivables(売掛金管理)」や「Payables(買掛金管理)」など。


② 担当業務(Responsibility)をクリックすると、メニューが表示される

たとえば、「Receivables(売掛金)」をクリックすると、以下のようなサブメニューが出てきます:

  • フォルダ(📁)の形をしたメニュー

    • 例:Bills Receivable, Collections, Transactions など
      開くと中に複数の機能があります

  • アイコンが「小さい画面」みたいなやつ
    → これは「Forms(フォーム)」という昔ながらの画面
    → Javaで動きます(※初回起動に時間がかかる)

  • アイコンが「紙のページ」っぽいやつ
    → これは「HTMLベースの画面」=ブラウザで動く新しい画面です


③ 「Forms画面」と「HTML画面」の違いを知ろう

種類見た目特徴
Forms(フォーム)画面Javaで開く。古いけど高機能。データ入力や操作がしやすい。初回だけ少し時間がかかる。
HTML画面普通のWeb画面。ブラウザで動く。新しくて軽い。Oracle Cloudではこちらが主流になる予定。

🔍 例①:HTMLの画面を見る

  • メニューの中で「📄 Notifications(通知)」をクリックすると、HTML画面が開きます。

  • これは、ログイン直後に見た「Worklist(作業リスト)」と同じ内容です。

    • 承認すべきタスク(請求書、申請など)がここに並びます。


🔍 例②:Formsの画面を見る

  • メニューの中で「📺 Transactions(取引)」をクリックすると、Forms(Java)画面が開きます。

  • これは、請求書(Invoice)やメモ(Credit Memo / Debit Memo)を入力する画面です。

📌 Forms画面の特徴:

  • 「画面が大きい」「入力項目が多い」

  • マウスで自由にレイアウトを動かせる

  • 画面が重いこともあるけど、慣れればかなり便利!


🏁 まとめ

ポイント説明
✅ 左のNavigatorから担当業務を選ぶ例:「Receivables」など
✅ メニューのアイコンを見て画面のタイプを判断「📄=HTML」「📺=Forms」
✅ HTML画面はブラウザで開く比較的新しく、Cloudでは主流になる予定
✅ Forms画面はJavaで開く昔ながらだが機能が豊富、今でも現場でよく使う
✅ 請求書などの入力はForms画面でやることが多い特に「Transactions」は要チェック!



🎯 Forms画面操作:

Forms(フォーム)画面での基本的な操作方法・画面の動き方を覚えよう!


🔹 1. まず大事なこと

  • Oracleにログインして「Responsibility(担当業務)」を選んだら、まず1つはForms機能を開く必要があります。

  • 例えば、「Receivables(売掛金管理)」の中にある Transactions をクリックすると、フォーム画面(Javaで動くやつ)が開きます。


🔹 2. Forms画面を開いた後の基本操作

✅ 複数のForms画面を同時に開ける!

  • フォームは複数の画面を同時に開いて使うことが可能

  • HTML画面(ブラウザ)は、同時に開けるけど管理が少し面倒(どの画面で何してるか分かりにくい)。


🔹 3. ナビゲーションの見方(画面の左側のメニュー)

✅ メニューの「+マーク」「−マーク」の意味

表示意味
➕(プラス)**メニュー(フォルダ)**です。中に機能が入ってます。
➖(マイナス)メニューが展開中(中が見えている状態)です。
何もない(アイコンだけ)機能(Function)そのものです。クリックすると画面が開きます。

🔹 4. ナビゲーションを整えるボタンの使い方

Oracle Formsのナビゲーション(左メニュー)には、次のような便利ボタンがあります:

ボタン名説明
➖➖ Collapse All(すべて閉じる)メニューを全部たたむ。迷子になったときに便利。
➕➕ Expand All(すべて開く)全部のメニューを一気に開く。大量に展開されるので注意!
Expand Branch(ブランチ展開)指定したメニューの中だけ開く。サブメニューも含めて開いてくれる。
Collapse Branch(ブランチ閉じる)指定したメニューの中だけ閉じる

🔹 5. 機能を探したいときの裏ワザ:Ctrl + L

  • もし「使いたい機能がどこにあるか分からない」時は、キーボードの Ctrl + L を押して検索できます。

  • 例:

    • transaction% と入力すると、名前に「transaction」を含む全機能を検索して表示。

    • 「%」はワイルドカード(検索のあいまい指定)です。Windowsの「*」みたいなもの。


🔹 6. Forms画面の操作(ウィンドウ操作)

操作方法
最小化左上の「ー」ボタンをクリック
最大化画面をダブルクリックまたは右上の「□」ボタン
元の大きさに戻すダブルクリックもう一度
閉じる右上の「×」をクリック

📝 注意!
Forms画面は最大化してもレイアウトが崩れることがあります。なので「元の大きさで使うのがベスト」です。


🧠 補足メモ

用語やさしい意味
Responsibility自分の担当業務(例:売掛金、仕入など)
Forms FunctionJavaで動く画面。古いけど高機能。
HTML FunctionWebブラウザで動く画面。新しいけど簡易的。
Function(機能)クリックして開く「画面」そのもの。
Menu(メニュー)機能をまとめたフォルダのようなもの。

✅ まとめ

  • Oracle EBSでは、まずResponsibilityを選んで、Forms画面を1つ開く

  • 左のNavigator(メニュー)を見て、「+」はメニュー、「アイコン」は機能と見分ける。

  • Collapse All / Expand All / Expand Branch などのボタンを使って、迷子防止・整理整頓しよう。

  • Ctrl + L で画面検索が可能。% を使って自由検索!

  • Forms画面は最大化せず標準サイズで使うのが見やすい!



🧠 トップテンリストってなに?

よく使う画面(機能)を「お気に入り」に登録して、すぐに開けるようにする仕組みです。

  • 毎日よく使う画面(例:伝票登録、入金処理、顧客情報)をリストにしておける

  • ログインのたびに自動で表示される

  • 作業がとても速くなる!


✅ トップテンリストに機能を登録する手順(追加方法)

  1. Oracle Formsのナビゲーションメニュー(左のメニュー)から、使いたい機能をクリックして選ぶ(ハイライト)

  2. 選ぶと、右向きの矢印ボタン(➡) が表示される

  3. そのボタンにマウスを合わせると「Add to list(リストに追加)」と出てくる

  4. ➡ をクリックすると、その機能がトップテンリストに追加される!

📌 例:

  • 「Transactions(取引)」を選んで➡クリック → トップテンに追加!

  • 「Receipts(入金処理)」も追加

  • 「Account Details(顧客情報詳細)」も追加


✅ 登録した後の使い方(画面の開き方は3パターン)

方法①:ダブルクリックするだけ!
→ その画面がすぐに開く
例:「Transactions」をダブルクリック → 伝票入力画面が開く

方法②:選んで「Open」ボタンを押す
→ これでも同じように開ける

方法③:キーボードの番号を押すだけ!

  • トップテンリストには番号(1〜10)が付く

  • 例えば:

    • ①を押す → 「Transactions」画面が開く

    • ②を押す → 「Receipts」画面が開く
      マウスなしでも超高速操作が可能!


❌ トップテンリストから削除したいとき

  1. トップテンリスト内の消したい機能を選ぶ(ハイライト)

  2. 今度は左向きの矢印ボタン(⬅)をクリック

  3. 「Remove from list(リストから削除)」と表示されるので、そのまま実行

  4. 完了!


🔁 再ログインしてもリストは残る!

  • Oracleを一度閉じても、トップテンリストは記憶されている

  • 次にログインした時も、同じトップテンリストが表示される

  • 永久保存ではないが、消すまで残る


✨ トップテンリストのいいところまとめ

特徴内容
✅ 登録簡単➡ を押すだけで追加できる
✅ 操作が速くなる毎日の定型作業にぴったり
✅ キーボード操作可能1〜10番を押すだけで開ける
✅ ログイン後すぐ使える作業の立ち上がりが早い
✅ 自由に削除も可能⬅ で削除、いつでも調整できる

📝 用語解説

用語意味
Top Ten Listよく使う機能をまとめておける「お気に入りリスト」
Function(機能)画面や操作内容のこと(例:入金登録、請求書発行)
Responsibility担当業務の種類。選ぶと使える機能が決まる

✅ まとめ

  • トップテンリストは「作業スピードを爆上げ」する神機能!

  • よく使う画面は ➡ で登録し、すぐ開けるようにしよう

  • 1〜10キーでキーボードから高速操作もできる

  • 消したくなったら ⬅ で簡単削除

  • ログインしてもずっと残るから毎日便利!



💡メニューバー(Menu Bar)の使い方

Oracle Forms画面の上部にあるメニューのことを「メニューバー」と呼びます。
「File(ファイル)、Edit(編集)、View(表示)、Folder、Tools(ツール)、Window(ウィンドウ)、Help(ヘルプ)」などが並んでいるところです。


①【File(ファイル)メニュー】

  • File → Open(開く)
    これは、フォーム(画面)を開くための機能で、ツールバーの「開くボタン」と同じ。
    多くの方法で画面は開けるので、実はあまり使いません。

  • ショートカットキーが使える!
    メニュー項目に下線(例:File の「F」)があるのは、Altキーと一緒に押すことでキーボードから操作できる合図。

    • Alt + F → Fileメニューを開く

    • Alt + O → Openを選択(ただしうまく動作しないときもある)

  • グレーアウト(使えない)メニューに注意!
    フォームが開いていないと使えない機能がたくさんあります。例:

    • Save(保存)

    • Export(エクスポート)

    • Place on Navigator(ナビゲータに保存)


②【Export(エクスポート)機能】

これは便利なので要注目!

  • トランザクションの「一覧(リスト)」を、Excelにエクスポートできます。

  • ただし、1件だけのデータ(ヘッダー)ではエクスポートできません。

    • 一覧画面(Summary画面)や、明細(Lines)画面でのみ使用可能。

  • ファイル → Export → すぐにExcelが開く(超高速!)

📌 補足:Export機能が使えないときは、「リスト形式」ではない可能性あり


③【Place on Navigator(ナビゲータに保存)】

これも意外と知られていない便利機能!

  • 作業中の画面(例:請求書など)を、一時的に保存して後で開き直せる。

  • 昼休憩や別の作業に移るときに便利。

  • Navigator(ナビゲータ)画面内の「Documents」に保存される。

  • ダブルクリックで即再表示できる!

📌 保存された情報は実データとは別なので、削除しても実データは消えません。


④【Switch Responsibility(責任の切り替え)】

  • 他の「責任(Responsibility)」へ切り替えられるメニュー。

    • 例:ReceivablesからPayablesへ切り替え

  • ただし、フォームが開いていると切り替えができない(グレーアウト)。
    ⇒ 必ずNavigator画面で実行!

📝 切り替えると、すべての開いているフォームは閉じられるので、未保存の作業は消えます。注意!


⑤【Preferences(環境設定)と Profiles(プロファイル)】

  • 自分専用の設定を変更できます(他のユーザーには影響なし)。

    • 例:見た目の色(カラー)を変更、初期値の設定など。

  • 色の設定でテスト環境と本番環境を区別するのがオススメ!

📌 色変更後は保存(Save)して再ログインしないと反映されないこともあります。


⑥【View(表示)メニュー】

  • Find(検索):検索画面に戻る

  • First Record / Last Record(先頭 / 最後のレコード):検索結果の最初または最後の行へジャンプ

  • Record Info(レコード情報):画面左下を見よう!

🔎 画面左下に注目!

  • 例:Record 1/10 → 10件中1件目を表示中

  • 保存やエラーのメッセージも左下に出るので、必ず確認するクセをつけよう。


⑦【Attachments(添付)】

  • トランザクションなどにメモやファイルを添付できる。

  • メニューバーの「View → Attachments」から確認・編集可能。


⑧【View Requests(リクエストの確認)】

  • Oracleでは「並列処理(Concurrent Program)」を使ってレポート出力や処理を行う。

  • 「View → Requests」で、実行中または完了した処理の履歴を見られる。

  • よく使う機能なので覚えておこう!


⑨【Tools(ツール)メニュー】

▶ 概要:

  • 「Tools」は、開いている画面(フォーム)に応じて中身が変わる。

  • 代表的な使い方は「会計情報の作成・確認」。


✅ 例:取引(Transactions)画面での Tools メニュー

▷ Create Accounting(会計作成)

  • トランザクションの会計仕訳を作成する。

  • Oracle R12では、実際の「仕訳(accounting)」は別画面で管理される。

▷ View Accounting(会計を見る)

  • 会計仕訳がどの勘定科目に影響を与えたかを確認できる。

  • R12では必ずこの画面で確認すること!

    • R11では「Distributions」画面を見ていたが、R12では違う。

▷ Balances(残高)

  • トランザクションの金額、税金、未回収金などの情報が見られる。

▷ Line Items / Sales Credit など

  • 明細情報や営業担当者(セールスクレジット)なども表示。

▷ Tax(税)

  • 自動で計算された消費税・輸出入税などが一覧で表示される。


⑩【Actions(アクション)メニュー】

▶ 概要:

  • 「Actions」も画面によって内容が異なる。

  • 取引画面では、以下のような操作が可能。


✅ 取引画面での主なアクション

アクション名内容
Exchange Rate(為替レート)他通貨の取引において為替レートを設定できる
Adjust(調整)トランザクションの調整(承認権限がないとエラーになる)
Copy(コピー)既存の取引をコピーして新規作成
Credit(クレジット)クレジットメモ(返金伝票)を作成
Installments(分割)分割払い(1回か複数回)を確認
Apply Deposit(前受金の適用)デポジットの適用が可能
Activities(履歴)その取引に関連する操作履歴を表示(なければ何も表示されない)

⑪【Window(ウィンドウ)メニュー】

▶ 概要:

  • 複数画面を開いているときに、画面の並べ方を変更できる。

機能説明
Cascade(重ねて表示)ウィンドウを斜めに重ねて見やすくする(推奨)
Tile Vertically(縦に並べる)縦に並べて表示(あまり使われない)
Navigator に戻るナビゲータ画面に戻ることができる

⑫【Help(ヘルプ)メニュー】

▶ 概要:

  • ユーザー支援機能。少しクセがあるが、便利なものもあり。


✅ 主な Help 機能

メニュー内容
Oracle Applications HelpOracle公式のヘルプ(英語。やや使いにくい)
Keyboard Help(キーボードヘルプ)全キーボードショートカット一覧を表示(超重要!)
About Oracle Applications現在のOracleのバージョンなどを表示(例:12.2.8)
Record History(レコード履歴)誰が・いつこのデータを作成/変更したか確認できる

📝 Record History(レコード履歴)とは?

  • ある取引が「誰によって・いつ」作成・更新されたかが分かる。

  • 監査・トラブルシュートに超便利!

  • Support業務の必須ツール。

例:

  • Created by: YAMADA

  • Last updated: 2025/07/28 13:05

📌 一部のバッチ処理は「汎用ユーザー名(interface user)」で登録されることがある。


✅ 補足:フォームごとに機能は変わる!

「Tools」や「Actions」などのメニュー内容は、開いている画面(フォーム)によって異なります
開いたフォームに応じて使える機能が変わるため、「前と違う!」と思っても焦らずに。


🎓 まとめ

Oracle EBSの画面上部にあるメニューバー(Menu Bar)の使い方を学びました:
メニュー機能の例
Fileフォームの保存・エクスポート・ナビゲータ保存・責任切り替え
Editコピー・貼り付け・プロファイル変更など
View検索、添付ファイル確認、レコード移動、処理リクエストの表示など

メニューよく使う機能備考
ToolsView Accounting、Balances会計情報の確認に必須
ActionsCopy, Adjust, Credit取引に対する操作が可能
WindowCascade、Navigator画面の整理や戻るときに使う
HelpRecord History、Keyboard Help監査や操作効率アップに役立つ


🛠 ツールバー

Oracleの画面には「ナビゲーター(左)」「メニューバー(上)」に加えて、「ツールバー(中段)」があります。

🎯 ツールバーとは?

ナビゲーターとメニューバーの間にあるアイコンの列。
よく使う機能に「ワンクリック」でアクセスできます。


✅ 基本ルール

  • 何も開いていない時(ナビゲータ画面) → 使えるアイコンは少ない(ほとんどグレーアウト)

  • フォーム(取引など)を開くと → 使えるアイコンが増える


📌 ナビゲーター画面で使える主なアイコン

アイコン意味説明
🎩 ハット責任の切り替え他の「責任(Responsibility)」に切り替える。よく使う。
🖨️ プリンタ印刷ファイル → 印刷と同じ。ほぼ使わない。
❓?ヘルプ現在の画面に関するヘルプ。英語で分かりにくいけど一応見られる。

📌 フォーム画面(例:取引)を開くと増えるアイコン

アイコン名前説明
📄 New(新規)新しいレコードを作成(例:新しい取引)
🔍 フラッシュライト検索(Find)画面を開く(※ない画面もある)
🧭 コンパスナビゲーター画面に戻る(画面は閉じない)
💾 フロッピーディスク保存(Save):「記録が保存されました」と左下に表示される
✂️ ハサミ切り取り(Cut)
📋 コピーコピー(Copy)
📥 ペースト貼り付け(Paste)
🧽 消しゴムClear Record:入力した情報を全削除(まだ保存してない内容)
❌ ゴミ箱Delete Record:登録済みのデータを削除(確認メッセージあり)
🌍 地球儀翻訳設定:ログイン言語によって表示が変わる(例:英語→ポルトガル語)
📎 クリップ添付ファイル(Attachments):書類やコメントなど
📂 フォルダアイコンフォルダツール:並べ替えやカスタムビュー(特定の画面でのみ利用可能)
❓ ウィンドウヘルプ今開いてるウィンドウに特化したヘルプ

🧠 よくあるミス

  • 画面が青いときは「検索モード(クエリモード)」です。
    → 取引の新規作成などはできません(F11、Ctrl+F11を使う場面)


💡補足ヒント

● クエリモードの使い方(ざっくり)

  • F11: 検索入力モードに入る(画面が青くなる)

  • 検索条件を入力

  • Ctrl + F11: 実行(条件に合うデータを表示)


🏁 まとめ

 Oracle EBS の「ツールバー」アイコンについて学びました。

重要なことは以下の通り:

  • 画面によって使えるアイコンが変わる

  • 多くのアイコンは見た目と機能が一致

  • 左下のメッセージに注目(保存成功などが出る)

  • フロッピーディスクは「保存」の意味

  • ハットは責任の切り替え

  • クリップは添付ファイル

  • 地球儀は翻訳設定


🔍 ワイルドカード

Oracleフォームで効率よく検索(クエリ)するために「ワイルドカード(特殊文字)」の使い方を学ぶこと


🎯 検索(クエリ)の基本操作:

  • Oracleのフォームで検索をするには:

    • F11キー を押して「検索モード」に入る

    • 条件を入力

    • Ctrl + F11 を押して検索を実行する


🃏 ワイルドカードとは?

ワイルドカードとは「あいまい検索」ができる特殊な記号のことです。

✅ 1. パーセント記号 %

「どんな文字列でもOK」 という意味

例:

  • DIS% → DISで始まる全ての文字列(例:DISCOUNT, DISPLAY)

  • %STORE → STOREで終わる全ての文字列(例:BOOKSTORE, PETSTORE)

  • %SUPER% → SUPERを含む文字列(例:DISCOUNT SUPERSTORE)

💡 検索対象の一部だけ分かっているときに便利!
最初と最後に%をつけると「どこに含まれていてもOK」という意味になる。


✅ 2. アンダースコア _

「1文字だけ何でもOK」 という意味

例:

  • D_SC% → Dのあとに1文字、SCで続くもの(例:DISC, D1SC)

💡 特定の文字の位置だけ分からない時に使います。


🔢 数値フィールドでの条件検索

Oracleフォームでは、検索条件に**演算子(記号)**も使えます。

演算子意味
>より大きい
<より小さい
>=以上
<=以下
BETWEEN X AND YX以上Y以下の範囲
IS NULL値が入っていない
IS NOT NULL値が入っている

例:

  • > 32 → 数値が32より大きいデータを探す

  • BETWEEN 15 AND 32 → 15以上32以下のデータを探す

  • IS NOT NULL → 翻訳フィールドなど「何か入力されている」データのみ検索

  • IS NULL → 「空欄」のデータを検索


✏️ まとめ:覚えておきたいワイルドカード検索の書き方

条件入力例説明
部分一致(前後不明)%DISCOUNT%「DISCOUNT」が含まれる全ての文字列
部分一致(前方一致)DISCOUNT%「DISCOUNT」で始まる文字列
部分一致(後方一致)%STORE「STORE」で終わる文字列
曖昧な1文字D_SC%2文字目が何か分からない
数値の以上>= 3030以上のデータ
数値の以下< 5050未満のデータ
範囲指定BETWEEN 10 AND 2010~20の間のデータ
NULLチェックIS NULL / IS NOT NULL空欄 or 入力済みデータの抽出

🧠 補足

  • F11:検索モードに入る

  • Ctrl + F11:検索実行

  • EscF4:検索モードをキャンセル


🎓 この機能を使えるようになると…

  • Oracle EBSの画面で自由自在にデータ検索ができる

  • 他の人が探せないデータも素早く見つけられる

  • 日々の業務が圧倒的に効率化される!



🎓 キーボードショートカット

🧩 Oracleフォームのショートカット一覧(基本編)

ショートカットキー内容補足説明
F11検索モードに入る(Enter Query)入力欄が青くなり、検索条件を入力できるようになります
Ctrl + F11検索実行(Run Query)F11で入力した検索条件をもとに、結果を表示します
F12結果件数の予測(Show Count)実行前に「この検索で何件ヒットするか」を下に表示
F4検索モード終了、または画面を閉じる一度押すと「検索モード終了」、もう一度押すと画面を閉じます
Ctrl + Sデータを保存保存したいときに使用(他のソフトでも定番)

🧭 F12キーの応用:「タブ(Region)」を移動する

Oracleフォームには「タブ」や「セクション(Region)」が複数ある画面があります。
たとえば「Main」「Notes」「More」などのタブです。

操作説明
F12 を押す現在の画面で切り替え可能なタブ(Region)が一覧表示される
タブを選択マウスでクリックして、表示を切り替える(素早く移動)

📄 ブロック(画面の区切り)の移動

フォームによっては「ブロック(block)」という区切りがあり、上下に移動することがあります。

操作説明
Shift + Page Up一つ上のブロックに移動(例:行 → ヘッダー)
Shift + Page Down一つ下のブロックに移動(例:ヘッダー → 明細)

📋 データをコピーするショートカット

✅ Shift + F5:1つのフィールドだけコピー

  • 前のレコード(前の画面)から、同じ位置の項目を1つだけコピー

  • たとえば「顧客名」や「説明」など

  • 項目ごとに Shift + F5 → Tabキー で進むのが基本

✅ Shift + F6:画面全体の内容をコピー

  • その画面にある項目をまとめて全部コピー

  • セットアップ画面などで前のレコードを元に複製するときに便利

  • ただし、全ての画面で使えるわけではない(制限あり)


✏️ 例:バッチソースを複製する場合

  1. セットアップ → トランザクション → ソース画面を開く

  2. コピーしたい元レコードを選択

  3. 新しい行を追加

  4. Shift + F6 を押す → 画面全体の情報をコピー

  5. 「名前」や「番号」など一部だけ変更して保存(Ctrl + S)


✅ まとめ

ショートカット用途
F11検索モードに入る
Ctrl + F11検索を実行する
F12ヒット件数を表示/タブ切り替え
F4検索モード終了/画面を閉じる
Ctrl + S保存する
Shift + F51つの項目だけコピー
Shift + F6画面全体をコピー(できる画面のみ)
Shift + PageUp / PageDownブロック間の移動(上/下)

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