【メインフレーム】ISPFコマンドについて整理してみた


 ISPFでよく使うコマンド  

ISPFの操作性を高め、効率的に編集作業するために便利なコマンドたち。

コマンド用途
START新しいISPF画面(セッション)を開く
SPLIT画面を分割して2つのセッションを同時に操作できる
SWAP複数のセッション間を切り替える
SAVE現在の編集内容を保存する
CANCEL編集内容を保存せずに終了する
HEX ON/OFF16進数表示モードをオン/オフに切り替える
RESETメッセージやエラー表示をクリアする
FIND特定の文字列やパターンを検索する
EXCLUDE指定した条件に合致する行を非表示にする
CHANGE指定した文字列やパターンを別の文字列に置換する
SORT行を特定の基準に従ってソートする
CUTテキストを一時的にカットバッファに保存する
PASTEカットしたテキストを指定した位置に貼り付ける
DELETE指定した行や範囲の行を削除する

 データセットのビューを移動するコマンド  

データセットの表示や編集時に効率的に画面を操作するために使用。特に大きなデータセットや長いレコードを扱う際に便利

コマンド用途
UP1ページ分上にスクロールする。
UP Mデータの最初のページまでスクロールする。
DOWN1ページ分下にスクロールする。
DOWN Mデータの最後のページまでスクロールする。
LEFT画面を左にスクロールする。
RIGHT画面を右にスクロールする。
LOCATE指定された行やフィールドに直接ジャンプする。

 データセットの情報を確認するコマンド  

データセットの物理的および論理的な情報を詳細に確認するために使用。

コマンド意味表示される内容
VSSpace Viewデータセットのスペース使用状況が表示される(プライマリ領域、セカンダリ領域、使用済みブロック数など)。
VVVolume Viewデータセットが格納されているボリュームに関する情報(ボリューム名、ボリュームの空き領域など)が表示される。
VAAttribute Viewデータセットの属性情報(レコード長、ブロックサイズ、フォーマット、割り当てられたスペースなど)が表示される。
VTTime Viewデータセットの作成日時、最終アクセス日時、最終更新日時が表示される。

F11キーを使用しても、ISPFのDSLISTビューで表示される情報を切り替えることができる。

 ISPFのLINEコマンド一覧  

データセットやメンバーを編集するときに使用する便利。

コマンド 意味 説明・使い方
I Insert 新しい行を挿入する。行の上に1行、または複数行を挿入したい場合は `I` に続けて数字を入力。
D Delete 行を削除する。行の左に `D` を入力することでその行を削除。複数行削除する場合は `DD` を指定。
R Repeat 行を繰り返し複製する。行の左に `R` を入力して行をコピー、複数行を繰り返す場合は `RR` を指定。
C Copy 行をコピーする。コピー元の行に `C` を指定し、コピー先に `A`(After)または `B`(Before)を指定。
M Move 行を移動する。移動元の行に `M` を指定し、移動先に `A` または `B` を指定。
X Exclude 指定した行を非表示にする。`X` を入力するとその行が非表示になり、`F` や `L` コマンドで再表示可能。
S Show 非表示になっている行を表示する。`S` を入力すると `X` コマンドで非表示にした行を表示。
UC Uppercase 指定した行を大文字に変換する。行の左に `UC` を入力することで大文字に変換。
LC Lowercase 指定した行を小文字に変換する。行の左に `LC` を入力することで小文字に変換。
F First for exclude line 非表示行の先頭にマークする。行の左に `F` を入力して、最初の非表示行を指定。
L Last for exclude line 非表示行の末尾にマークする。行の左に `L` を入力して、最後の非表示行を指定。
TS Text Split テキストを分割する。指定した場所で行を分割するため、長い行を複数行に分けたい場合に使う。
HX Hexadecimal 行を16進数で表示する。`HX` を入力すると、その行が16進表示になる。
COLS Column 列の番号を表示する。行の左に `COLS` を入力すると、行の上に列番号が表示される。
) (, Column shift データを指定した分だけ右`)` または左`(` にシフト。長いデータ行を編集する際に使用。データロストの可能性あり。
>< Data shift データを指定した分だけ右`>` または左`<` にシフト。データロストの心配がない安全なシフト。
MD Make Dataline データ行を作成する。`MD` を指定すると、その場所にデータ行が挿入される。
MASK Masking マスクをかけて表示を制限する。`MASK` コマンドを使って特定の条件に合った行だけを表示。
TABS Tab タブ位置を指定する。`TABS` を使用して、特定の列でタブ設定が可能。

 そのほかDSLISTコマンド  

コマンド 意味 説明・使い方
Ref Refresh 画面の内容を更新する。データセットのリストや情報が変更された場合に `Ref` でリストを最新の状態にする。
Append Append リストの末尾にデータを追加する。データセットのリストを追加する場合に使用。
Exclude Exclude 指定したデータセットやメンバーをリストから一時的に除外する。再表示する際には `Include` コマンドを使う。
Sort Sort データセットリストを特定の順序でソートする。名前順、サイズ順などで並び替えができる。
Mem Member ライブラリ内のメンバーリストを表示する。PDSやPDSEなどのライブラリにあるメンバーを一覧で確認。
Save Save 現在のリストを保存する。次回同じリストを表示したい場合に使うことができる。
Confirm on/off Confirm データセット削除時などの確認をオンまたはオフに切り替える。デフォルトではオンで、削除などの操作時に確認が入る。
Reset Reset 現在のフィルタリングやソートの設定をリセットし、リストを元の状態に戻す。
LC List color utility データセットリストの各行の表示色を変更する。設定に応じてリスト内の色をカスタマイズすることができる。
Srchfor string search データセット内の文字列を検索する。`Srchfor` コマンドで指定した文字列を含むデータセットやメンバーを探す。

 最後に  

一旦、ISPFのコマンドについて整理してみました。(不十分だとは思いますが、、、)次はJCLについてまとめたいと思います。