TSOについて整理してみた


 TSOとは?  

TSO (Time Sharing Option) は、IBMメインフレーム上のユーザーが複数の対話的な作業を同時に実行できる環境を提供する機能。ユーザーはコマンドを直接入力して実行でき、システムリソースを効率的に共有。主にJCLジョブサブミット、データセット操作、システム管理を行うために使用し、UNIXのような対話型の操作感を提供。

 メインフレームとの接続方法  

TSOへの接続は、IBM 3270ターミナルエミュレーターやTelnetなどを使用して行う。 ユーザーはログイン後、TSOセッションを開始し、z/OS上で直接操作。ネットワーク経由でメインフレームに接続し、ユーザーIDとパスワードを入力して認証されると、対話的なセッションが開始される。

 各コマンドについて  

コマンド 説明
nslookup ネットワークのホスト名やIPアドレスの確認
allocate データセットを割り当てる
rename データセットの名前を変更する
listsds データセット情報をリストする
listalc 割り当てられたデータセットを表示する
send 他のユーザーにメッセージを送る
delete データセットを削除する
edit データセットを編集する
help コマンドに関するヘルプを表示

現在のコマンドを中断したい場合は、Ctrl + Aで中断(TSOのインタラプトキー)。

 TSO操作  

フォアグラウンドモード

  ・Line-by-Lineモード: 一行ごとにコマンドを入力し、対話的に操作。

  ・フルスクリーンモード: ISPFなどを使って、画面全体で操作を行うインタラクティブモード。

バックグラウンドモード

  ・JCLを使用してバッチジョブをサブミットし、結果をSDSFにアウトプットするモード。

  ※SDSF(System Display and Search Facility)は、ジョブのステータス確認やログの参照に使用。

 TSO実行方法  

  ・Readyプロンプト: TSOにログイン後、直接コマンドを入力。

  ・ISPF Option 6: ISPFメニュー6画面からTSOコマンドを実行できる。

  ・ISPFコマンドライン: ISPFトップ画面から"tso "と付けてコマンドを実行できる。

 コマンドがエラーになるとき  

RACFによる権限不足が原因となることが多く、アクセス権の確認が必要。

RACF (Resource Access Control Facility) は、z/OSのセキュリティ管理システム。ユーザーのアクセス権を制御し、セキュアな操作環境を提供。

 最後に  

一旦、TSOの概要について整理してみました。(不十分だとは思いますが、、、)次はDATASETやISPFについてまとめたいと思います。