ページ内目次
ダッシュボード環境
ビジュアライゼーション
ダッシュボードカスタマイズ
地図
トレンドライン分析
KPIモニタリング
クロスタブ
まとめ
◆ダッシュボード環境の紹介
現在、私たちは探索環境に慣れました。次に学ぶべきことは、ダッシュボードの作成方法です。
1. ダッシュボードとは?
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ダッシュボードは、車のダッシュボードのように、組織の重要な指標(KPIなど)を一目で表示するためのものです。これにより、組織の健康やパフォーマンスを監視することができます。
2. ダッシュボードの作成方法
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新しいダッシュボードを作成する方法は2つあります。
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新規作成ボタンをクリックし、「ダッシュボード」を選んで作成を始める方法。
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データセットを選んだ状態から「ダッシュボード作成」をクリックして開始する方法。
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個人的には、最初は新規作成の方法を使うのが一般的です。
3. ダッシュボード作成の最初のステップ
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ダッシュボードを作成すると、まずテンプレートが表示されます。
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例えば、空白のダッシュボードや、ヘッダーとボディの2部構成のテンプレートなどがあります。
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テンプレートは後で変更できますので、最初にどれを選んでも問題ありません。
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4. データソースの接続
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ダッシュボードを作成する前に、データソースを選択する必要があります。
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例えば、以前探索環境でピン留めした可視化(カード)を、ドラッグ&ドロップでダッシュボードに追加することもできます。
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これにより、前回作成したビジュアライゼーションを簡単にダッシュボードに組み込めます。
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5. ビジュアライゼーションの追加
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ダッシュボードに追加できるビジュアライゼーション(グラフやチャートなど)は多数あります。
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現時点では、この環境に慣れるためにビジュアライゼーションを追加する方法を紹介しましたが、次回のビデオでは実際にダッシュボードを作成する方法を詳しく見ていきます。
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6. ウィジェットの活用
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ダッシュボードには、ウィジェットを追加することもできます。
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例えば、シンボルや図形を追加して、視覚的にダッシュボードを美しくしたり、説明を加えたりすることができます。
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カスタムウィジェットも使用可能ですが、これは特定の会社向けのカスタマイズになります。
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7. フィルターの管理
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ダッシュボードにはフィルターのオプションがあり、ダッシュボードの表示内容を絞り込むことができます。
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グローバルフィルター:ダッシュボード内のすべてのタブに適用されるフィルター。
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ローカルフィルター:特定のタブにだけ適用されるフィルター。
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8. 複数タブの作成
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ダッシュボードには複数のタブを作成できます。
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タブを切り替えながら、異なるビジュアライゼーションを表示したり、それぞれに別のフィルターを設定したりできます。
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9. ダッシュボードの管理機能
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ダッシュボードには以下の管理機能があります。
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編集モード:ダッシュボードの編集が可能な状態にします。
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表示モード:ダッシュボードを観察するだけのモードにします。
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保存:ダッシュボードの作業内容を保存します。
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シェア:他のユーザーとダッシュボードを共有することができます。
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10. ダッシュボードのフルスクリーン表示
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ダッシュボードをフルスクリーンで表示することもできますが、今回はそのままで進めます。
まとめ
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ダッシュボードは、重要な指標やビジュアライゼーションを一目で確認するためのツールです。
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ダッシュボード作成にはテンプレート選択やデータソース接続、ウィジェット追加などが含まれます。
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フィルターやタブ機能を活用することで、ダッシュボードをさらに効率的に管理できます。
◆ダッシュボードの最初のビジュアライゼーション作成
今回は、ダッシュボードでの最初のビジュアライゼーションを作成します。
1. 不要なタブの削除
まず、作成したばかりのタブを削除します。タブをクリックして削除ボタンを押します。
2. データソースの設定
ダッシュボードで作業するには、まず使用するデータソースを設定する必要があります。
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「データソースを選択」:ここでは、「Great Outdoors」という売上データモジュールを使用します。
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このモジュールは、架空の会社の製品に関する売上データで、国別に異なる製品の売上を分析できます。
3. ビジュアライゼーションの作成
ビジュアライゼーションを手動で作成します。
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最初に作成するビジュアライゼーションは棒グラフです。
4. 棒グラフの作成
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収益を棒の長さとして設定します。収益は最も重要な変数の1つです。
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**「収益」**を検索し、ドラッグ&ドロップして、棒グラフに配置します。
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次に、製品ラインを棒のカテゴリーに設定します。これで、各製品ラインの収益が表示されます。
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例えば、キャンプ用品が15億ドルの売上を上げているなどのデータが視覚化されます。
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5. 国別で色分け
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国別に売上を色分けします。これにより、各国ごとの売上が視覚的に表示されます。
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中国、アメリカ、ブラジルなど、主要な国を選択して、売上を比較できます。
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フィルターを使って、表示する国を絞り込みます。これにより、ダッシュボードがすっきりします。
6. グラフの整形
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グラフが見やすくなるように、スペースを調整したり、表示を整えたりします。
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結果として、アメリカが最も多くの売上を上げており、次に中国、そしてブラジルが続くというデータが得られます。
7. オプションの活用
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いくつかのオプションが利用できます:
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ビジュアライゼーションの変更:もし他のビジュアライゼーションが良いと思えば、変更できます。
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探索:ダッシュボードのグラフに疑問があれば、探索モードに切り替えてデータを掘り下げることができます。
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データ表示:**「データ表示」**ボタンを押すと、グラフを作成するために使用した詳細データが表示されます。
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ピン留め:グラフを後で使いたい場合、ピン留めして保存できます。
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複製:グラフを複製して比較したり、新しい視点で分析できます。
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8. 数値のフォーマット変更
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数値が大きすぎるとグラフが見づらくなります。例えば、400百万や800百万といった表記は長すぎるので、**「省略表示」**に変更します。
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これで、200百万や400百万といった形で、視覚的にわかりやすくなります。
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9. さらにシンプルなビジュアライゼーションを追加
次に、カラムチャートを追加します。シンプルなビジュアライゼーションが最も多くのインサイトを提供することがよくあります。
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収益を表示するため、再度棒グラフを使います。
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小売業の種類を棒グラフに追加し、色分けを国別にします。
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この結果、スポーツ用品店が特に売上を上げていることがわかります。
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10. フィルターを使用して表示を絞り込む
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フィルターを使って、特定の小売業タイプ(例えばデパートやスポーツ用品店)を選択し、視覚的に整理します。
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この結果、特にアメリカのスポーツ用品店が最も収益を上げていることがわかります。
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11. タイトルの変更
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各グラフには適切なタイトルを付けることができます。例えば、「収益の国別比較」などといったタイトルに変更します。
12. ダッシュボードの保存
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最後に、作成したダッシュボードを**「保存」**します。ダッシュボードに名前を付けて保存します。
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例えば、**「初めてのダッシュボード」**という名前にして保存します。
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まとめ
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シンプルなビジュアライゼーションを使うことで、効率的にデータを視覚化でき、重要なインサイトを得ることができます。
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ダッシュボード内でのグラフやフィルターの活用、データ表示の変更など、視覚的に理解しやすい情報を作成できます。
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最後にダッシュボードを保存しておき、次回さらに複雑なビジュアライゼーションに挑戦します。
◆ダッシュボード作成の進捗と
ここまでで、ダッシュボードの作成を大きく進めました。
1. グラフの調整
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**「ページに合わせる」**オプションを使用して、ダッシュボード内のグラフを画面サイズに合わせて調整することができます。しかし、必要ない場合はそのオプションをオフにして、シンプルに使い続けることもできます。
2. ビジュアライゼーションのカスタマイズ
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グラフの色やテーマを変更したり、背景を変更することも可能です。これにより、より見やすく、視覚的に魅力的なダッシュボードを作成できます。ただし、今回は細かいカスタマイズは行わず、基本的な作業に集中しています。
3. インタラクティブなフィルターの追加
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年別のデータ表示をしたい場合、年をフィルタリングするオプションを追加できます。例えば、2015年や2016年の売上データを比較したい場合に、年をフィルターとしてドラッグ&ドロップで追加できます。
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これにより、選択した年のデータが動的に更新されます。例えば、2015年を選ぶと、すべてのデータが2015年の売上に更新されます。
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また、複数年を比較することも可能で、2015年と2016年を同時に選んで、売上を比較することもできます。
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4. データプレーヤーの活用
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データプレーヤーを使用すると、年ごとのデータを簡単にプレビューできます。データプレーヤーを追加すると、年ごとのデータの変化をアニメーションで表示することができます。
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例えば、年ごとにデータがどのように変化するかを動的に確認することができます。クリックして年を選ぶと、データがその年のものに更新されます。
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全画面表示に切り替えることもでき、視覚的にデータの変化を追いやすくなります。
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5. 同期機能
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もし特定の国(例:アメリカ)を選択した場合、その国に関連するすべてのデータが更新され、他のグラフにも反映されます。これにより、複数のグラフで同じ国のデータを同期して確認できます。
6. インサイト機能
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インサイト機能を有効にすると、グラフやデータに基づいて自動的に有益なインサイトを生成してくれます。例えば、「意味のある差異を2つ発見しました」といったフィードバックが表示されます。これを活用して、どの部分に注目すべきかを把握できます。
7. ダッシュボードの調整と保存
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今までに作成したダッシュボードを保存します。ダッシュボードにはタイトルをつけて、後で整理しやすくしましょう。
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例:「初めてのダッシュボード - Great Outdoors」
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まとめ
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ダッシュボードのビジュアライゼーションを作成し、インタラクティブな要素を加えることで、データをより視覚的に理解しやすくしました。
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フィルターやデータプレーヤー、同期機能など、インタラクティブな要素を活用して、動的にデータを更新し、より深い分析ができるダッシュボードを作成しました。
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次回はさらに複雑なビジュアライゼーションや新しい機能を学び、ダッシュボードを進化させていきます。
◆地図を使ったデータ可視化の作成
このビデオでは、Cognosを使って地図を作成し、データを視覚化する方法を紹介します。地図を使うことで、売上データや利益などを地域別に見やすく表示でき、非常に美しいビジュアライゼーションを作成することができます。これがどれほど素晴らしいか、ぜひ一緒に学んでいきましょう!
1. 新しいタブの作成
まず、新しいタブを作成します。シンプルな単一テンプレートを選び、これを使って地図を作成します。
2. データの地域認識
Cognosは、データ内の場所や国を自動で認識します。例えば、「国」のデータをダッシュボードにドラッグ&ドロップするだけで、そのデータを地図にプロットします。これにより、国ごとのデータを地図上に表示することができます。
3. ヒートマップの作成
次に、売上数量を使ってヒートマップを作成します。
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まず、レガシーマップ(旧式の地図)を選び、キャンバスにドラッグ&ドロップします。
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地図に表示するデータを指定します。ここでは、小売業者の国を選んで、数量を選択します。
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これにより、世界地図上に各国の売上数量が色分けされたヒートマップが作成されます。
結果: アメリカが最も売上が多く、次にカナダ、ヨーロッパ、そして中国、ブラジルと続きます。
4. 利益データを追加
次に、売上数量だけでなく、粗利益も表示してみましょう。これを地図に反映させるため、利益のデータをバブルとして地図に追加します。
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粗利益をサイズのフィールドにドラッグ&ドロップします。
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これにより、地図上に利益のサイズを示すバブルが表示され、各国での利益を視覚的に確認できます。
結果: アメリカが最も多く、次にヨーロッパ諸国(フランス、イタリア、スペインなど)が多くの利益を上げていることがわかります。
5. 地図のズームインとズームアウト
地図はズームイン・ズームアウトが可能です。例えば、ヨーロッパの国々にズームインして、フランス、イタリア、スペインなどのデータを確認できます。
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フランスでは16百万個の製品が売れて、粗利益は3.56億ドルです。
6. 動的フィルターの追加
さらに、動的フィルターを追加して、製品ラインごとの売上数量や利益を確認できるようにします。
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製品ライン(例: ゴルフ用品、アウトドア用品など)をフィルターとして使い、特定の製品ラインに絞ったデータを表示します。
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フィルターを使うことで、例えば「ゴルフ用品」を選ぶと、その製品ラインのデータが地図上で更新されます。
結果: 中国ではゴルフ用品がよく売れていることがわかります。また、他の製品を選んだ場合も、地図がその製品のデータに応じて更新されます。
7. ビジュアライゼーションの名前変更
最後に、作成した地図を**「ヒートマップ(利益と数量)」**として名前を付けます。これで、視覚的に魅力的で動的な地図が完成しました。
まとめ
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ヒートマップの作成: 地域別の売上数量や粗利益を地図にプロットして、視覚的に理解しやすくしました。
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動的フィルターを使用して、特定の製品ラインに絞ったデータを地図上で簡単に確認できるようにしました。
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ズーム機能により、特定の地域(例:ヨーロッパ、アメリカ)の詳細データをさらに深堀りできます。
◆予測とトレンドラインを使ったデータ分析
このビデオでは、Cognosを使ってトレンドラインを作成し、未来の予測(予測値)を出す方法を紹介します。これにより、過去のデータから今後の売上や業績の予測を立てることができ、企業の計画に役立ちます。
1. 新しいテンプレートの作成
まず、新しいテンプレートを作成します。シンプルな空白テンプレートを選んで、作業を開始します。
2. 売上のトレンドを可視化
次に、売上のトレンドを時間軸に沿って確認したいので、**ラインチャート(折れ線グラフ)**を使用します。
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X軸に時間(四半期や年)を設定します。例えば、年と四半期を設定して、データをドラッグ&ドロップします。
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Y軸に売上(Revenue)を設定して、売上のデータをグラフに追加します。
3. データの順序を修正
最初に表示されたグラフは、四半期ごとに並べられましたが、順番がバラバラになっているので使いにくいです。これを修正するためには、予測ボタンをクリックします。
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予測ボタンをクリックすると、Cognosは自動的にデータを時系列順に並べ替え、未来の売上予測を追加します。
4. 予測の表示
予測ボタンをクリックすると、以下のようなことが起こります:
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データが自動で時系列に並び替えられ、予測ライン(未来の売上予測)も表示されます。
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95%の信頼区間で、未来の売上がどの範囲になるかを示す予測値が表示されます。
これにより、将来の売上に対する95%の自信を持って予測できるため、経営計画や予算編成の際に非常に役立ちます。
5. データの書式設定
予測されたデータの書式を変更することもできます。例えば、売上データを省略形式(百万単位や千単位)にすることで、見やすくすることができます。
6. 製品ラインごとの予測
次に、各製品ラインごとの売上予測を見たい場合は、製品ラインを色分けのフィールドにドラッグ&ドロップします。
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これにより、各製品ライン(例えば、ゴルフ用品、アウトドア用品など)の売上予測が個別に表示され、製品ごとの将来のトレンドを把握できます。
7. 予測の詳細
予測点や予測線をクリックすると、95%の信頼区間(予測がどの範囲になるか)を確認できます。これにより、将来の売上の幅を理解しやすくなります。
8. ビジュアライゼーションの名前変更と保存
作成したラインチャート(売上のトレンド予測)を「Revenue over time(時間経過に伴う売上)」と名前を変更し、保存します。作業内容は定期的に保存することが重要です。
まとめ
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ラインチャートを使用して、時間の経過に伴う売上のトレンドを視覚化しました。
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予測機能を使うことで、将来の売上予測を95%の信頼区間で得ることができました。
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製品ライン別の予測を作成して、各製品の将来の売上トレンドを把握しました。
◆KPI(主要業績評価指標)を使ったパフォーマンスモニタリング
このビデオでは、**KPI(主要業績評価指標)**を使って企業のパフォーマンスをモニタリングするためのチャートの作り方を説明しています。これにより、企業が設定した目標に対してどれだけ達成できているかを視覚的に確認できます。
1. 新しいテンプレートを作成
まず、新しい空白のテンプレートを作成します。これを使って、パフォーマンスモニタリングのためのチャートを作成します。
2. KPIの追加
企業では、パフォーマンスを常に測定し、目標を達成しているかどうかを監視することが必要です。KPI(Key Performance Indicator)は、こうした目標達成度を測るための指標です。
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例: 体温はあなたの健康状態を測るためのKPIです。体温が正常なら健康ですが、異常があれば問題があります。同様に、企業の売上や利益もKPIとして扱うことができます。
ここでは、**売上(Revenue)**をKPIとして使用し、実際の売上と計画した売上を比較します。
3. 売上の実績と計画を比較
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**実際の売上(Revenue)と計画売上(Planned Revenue)**をKPIとして設定します。
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実際の売上が4.6億ドルで、計画売上が4.9億ドルの場合、約5%の未達成(300百万ドルの差)が確認されます。
これにより、なぜ売上が目標に達していないのかを分析するための基盤ができます。
4. 年と四半期でフィルタリング
次に、年や四半期別にデータを見て、未達成がどの期間に発生しているかを確認します。
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**年(Year)と四半期(Quarter)**を追加して、データをフィルタリングします。
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例えば、2018年第2四半期をクリックすると、その期間のデータが更新されます。
これにより、どの年や四半期に問題があったのか、または継続的に未達成が発生しているのかがわかります。
5. テーブル形式でのデータ表示
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表示形式を変更して、テーブル形式にすることで、データをより見やすくします。
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年と四半期を適切に並べ替えるため、右クリックして並べ替え(昇順)を選択します。これにより、2015年、2016年、2017年と、過去の四半期ごとのデータがきれいに表示されます。
6. 売上の年別分析
例えば、2015年から2017年までの売上を見てみると、5%前後の未達成が毎年続いていることがわかります。これにより、以下のような分析が可能です:
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計画が過大であるかもしれません。
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あるいは、戦略的に毎年少し未達成にすることで、企業が自分たちを追い込んでいる可能性もあります。
7. 製品ライン別のパフォーマンス
次に、製品ライン別で売上を分析するために、**縦棒グラフ(カラムチャート)**を作成します。
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製品ラインを軸にし、各製品ラインの実績売上と計画売上を比較します。
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例えば、キャンプ用品やゴルフ用品の売上が計画に届いていないことがわかります。
このデータを基に、キャンプ用品部門やゴルフ用品部門といった各部門と連携し、改善策を考えることができます。
8. データのフォーマット
数値が大きすぎて見にくい場合、データのフォーマット設定を変更することができます。
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右クリックして、**「データの書式設定」**を選択し、**数値形式(略記)**に変更します。これにより、表示が見やすくなります。
9. KPIとパフォーマンスモニタリングのダッシュボード
最終的に、作成したKPIとパフォーマンスモニタリングのグラフに名前をつけて保存します。例えば、「KPIとパフォーマンスモニタリング」という名前に変更します。
10. ダッシュボードを保存し、表示モードで確認
作成したダッシュボードは、表示モードで確認できます。全てのデータが適切に更新されていることを確認し、作業を終了します。
まとめ
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KPI(主要業績評価指標)を使って、実績と計画の差異を分析しました。
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年と四半期別、製品ライン別にデータを分析し、未達成の原因を特定しました。
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テーブル形式やカラムチャートを活用して、わかりやすいビジュアルでパフォーマンスをモニタリングしました。
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最後に、データの表示形式を整え、ダッシュボードを保存して、全体のパフォーマンスを管理しました。
◆Crosstab(クロスタブ)と条件付き書式によるパフォーマンス分析
このビデオでは、Crosstab(クロスタブ)というツールを使って、売上データの詳細を分析し、さらに条件付き書式を使って特定の数字にフラグを付けて、問題を視覚的に強調する方法を説明します。
1. Crosstab(クロスタブ)の作成
クロスタブは、データを行と列に配置し、詳細なデータを表示できる行列形式のビジュアライゼーションです。これを使うことで、異なる製品ラインや四半期ごとの売上の詳細を一目で把握できます。
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手順:
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新しい空白テンプレートを作成し、Crosstabを選択します。
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**列(Columns)**には「製品ライン(Product Line)」を配置し、**行(Rows)**には「年(Year)」と「四半期(Quarter)」を配置します。
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**値(Values)**には「売上(Revenue)」を設定します。
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これにより、製品ラインごと、年ごと、四半期ごとの売上が表示されます。
2. データの確認
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完成したクロスタブでは、各製品ラインや四半期、年ごとの売上が一覧で表示され、これによりパフォーマンスを一目で把握できます。
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フルスクリーンモードで確認すると、より詳細なデータが視覚的に確認できます。
3. 条件付き書式(Conditional Formatting)の適用
条件付き書式を使うと、特定の条件を満たすデータを色や絵文字で強調表示できます。これにより、売上が低い、または目標を下回る数字を一目で識別できます。
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設定手順:
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クロスタブをクリックし、プロパティを開きます。
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条件付き書式を選択します。
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売上が75百万ドル以下のデータを赤色で悲しい顔アイコン(😞)で強調表示します。
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売上が100百万ドル以上のデータを緑色で嬉しい顔アイコン(😊)で強調表示します。
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これにより、低い売上のデータが赤色、良い売上のデータが緑色で目立つようになります。
4. 目標売上との比較(パーセンテージでの条件付き書式)
売上の目標達成度を評価するために、売上を計画売上と比較する方法です。
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手順:
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計画売上と実際の売上を基に、達成度(Goal Attainment Percentage)を計算します。
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例えば、実際の売上が計画売上の90%未満の場合、赤色で悲しい顔アイコンを表示します。
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実際の売上が計画売上の95%以上の場合、緑色で嬉しい顔アイコンを表示します。
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これにより、どの製品ラインや期間で目標未達成の問題があるかを簡単に識別できます。
5. 達成度の計算
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計算方法:
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「売上(Revenue)」を「計画売上(Planned Revenue)」で割り、達成度をパーセンテージとして計算します。
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**目標達成度(Goal Attainment Percent)**という新しい変数を作成し、その達成度に基づいて条件付き書式を適用します。
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これにより、実際の売上が計画売上に対してどの程度達成されているかが明確にわかります。
6. クロスタブの最終確認
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最終的に、すべての売上データが適切に条件付き書式で色分けされ、目標達成度に基づいたパフォーマンスが強調されます。
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これにより、管理者や担当者がどの製品ラインで問題が発生しているか、どの四半期で売上が低迷しているかを迅速に特定できます。
7. クロスタブと条件付き書式の名前変更と保存
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最後に、このクロスタブのビジュアライゼーションに名前を付けて保存します。名前は「Crosstab and Conditional Formatting of Revenue」に変更します。
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作成したダッシュボードやビジュアライゼーションを保存して、後で再利用できるようにします。
まとめ
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Crosstabは、売上や製品ライン、年別・四半期別などの詳細データを表形式で表示できる強力なツールです。
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条件付き書式を使うことで、特定の条件に基づいてデータを強調表示し、問題を素早く識別できます。
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目標達成度をパーセンテージで比較することで、どのデータが未達成であるかを直感的に把握できます。
◆ダッシュボード作成のまとめ
これまで、ダッシュボードにいくつかの素晴らしいビジュアライゼーションを作成してきました。
1. 作成したビジュアライゼーションの振り返り
これまで作成したものは次の通りです:
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棒グラフ(Bar Chart) と 縦棒グラフ(Column Chart):データプレイヤーを使用して、異なる年のデータをフィルタリングできるようにしました。
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ヒートマップ(Heatmap):売上数量と利益を表示しました。
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折れ線グラフ(Line Chart):売上のトレンドと今後の3四半期の予測を表示しました。
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KPIとパフォーマンス監視:売上の目標達成度を監視しました。
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クロスタブ(Crosstab):売上データを細かく分析し、条件付き書式を使って重要なデータを強調表示しました。
これらのビジュアライゼーションは、企業のパフォーマンスを監視し、改善するために非常に役立ちます。
2. Cognosのビジュアライゼーションツール
Cognosには、さまざまなビジュアライゼーションツールが用意されています。これまでにカバーしたもの以外にも、以下のようなビジュアライゼーションがあります:
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カラムチャート(Column Chart)
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クロスタブ(Crosstab)
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意思決定ツリー(Decision Tree)
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データプレイヤー(Data Player)
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ドライバー分析(Driver Analysis)
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レガシーマップ(Legacy Map)
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KPIなど
今後、必要に応じてこれらのツールを試してみることで、より多くのデータ分析ができるようになります。
3. ウィジェットの利用
ダッシュボードには、ウィジェットを追加することができます。例えば、画像やテキストを追加して、ダッシュボードをより視覚的に魅力的にすることができます。例えば、笑顔のアイコンを追加することができます。
4. アシスタントの活用
Cognosにはアシスタント機能もあります。アシスタントに質問をして、データの分析やインサイトの生成を手伝ってもらうことができます。例えば、「売上のトップ5の商品を見せて」と言うと、そのデータを基にグラフやレポートを生成してくれます。
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アシスタントは「show」や「create dashboard」などのフレーズを使って、さまざまな分析をサポートしてくれます。
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アシスタント機能は便利ですが、私自身はあまり使わないことも多いです。基本的には、自分でビジュアライゼーションを作成する方が効率的です。
5. ダッシュボードの共有方法
作成したダッシュボードを他の人と共有する方法についても説明します。
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リンクで共有:ダッシュボードをリンクとして送信できます。
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メールで送信:直接メールで送信できます。
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PDFでエクスポート:ダッシュボードをPDFとしてエクスポートし、管理者やチームメンバーに送信できます。PDFではインタラクションはできませんが、データとグラフを表示することができます。
6. ダッシュボードの保存
作業を進める際には、こまめに作業内容を保存しておくことが大切です。これにより、誤ってデータが消えることなく、安全に作業を続けることができます。
7. ダッシュボード作成のポイント
ここまでで学んだことをまとめると、以下の点が重要です:
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ダッシュボードの作成:視覚的に分かりやすく、インサイトを得るための重要なツールを作成しました。
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フィルタリングとインタラクション:データをフィルタリングして、必要な情報をリアルタイムで更新できるようにしました。
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条件付き書式:データを強調表示することで、問題点や改善点を素早く把握できるようにしました。
