証券外務員のお勉強 その0(金融と財政)

 


ちょっと証券外務員2種の勉強をはじめました。ChatGPTに相談しながらなので、誤りもあるかもしれませんが、章立てごとに自分用で整理していきます。(今回もチャットGPTに4コマ漫画をお願いしましたが、今回は3コマで作成してくれました。謎!)



今回のテーマは「金融と財政」。ちょっと難しそうですが、私たちの暮らしに直結している仕組みなんです。


通貨の役割とマネーストック

まずは「通貨」そのものの役割について見てみましょう。通貨には主に3つの役割があります:

  • 価値の尺度:ものの値段を示す基準になります(例:りんご1個100円)

  • 交換の手段:モノとモノを直接交換せず、お金でやり取りできます

  • 貯蓄の手段:お金を貯めて、将来に使うことができます

そして、経済全体にどれくらいのお金が出回っているかを示す指標が「マネーストック」です。これは、「民間非金融部門(家計や企業など)」が持っている通貨の量を表します。ここでポイントなのは「非金融機関」という点。金融機関が保有するお金は含まれないんですね。

主なマネーストックの区分(整理表)

区分 内容
M1 現金通貨 + 預金通貨(すぐ使えるお金)
M2 M1 + 準預金 + CD(譲渡性預金) ※ゆうちょなど除く
M3 M2 + 郵貯などを含む広範囲の預金

マネーストックが増えると、消費が活発になり、物価が上昇する傾向があります。逆に減少すると、デフレ(物価下落)につながることもあります。


金融市場とは?

お金のやり取りが行われる場所、それが金融市場です。期間によって以下の2つに分けられます。

  • 短期金融市場(1年以内)
    預金市場:銀行と個人・企業の間の取引
    インターバンク市場:金融機関同士のみ参加
    オープン市場:企業など一般法人も参加可能

  • 長期金融市場(1年以上)
    ・主に証券市場(株式・債券などの売買)


日銀の金融政策

日本銀行(通称:日銀)は、金融システムの安定を保つために「金融政策」を行っています。その主な役割は:

  • 発券銀行(お札を発行する)

  • 銀行の銀行(他の銀行とお金のやり取りをする)

  • 政府の銀行(政府の会計を管理する)

物価の安定を目指して行われる政策の代表が「公開市場操作」です。

公開市場操作とは?

  • 買いオペ(債権を買う)→ 市中銀行にお金が流れ、金利が下がる

  • 売りオペ(債権を売る)→ 市中銀行からお金を吸い上げ、金利が上がる

💡なぜ買いオペで金利が下がるの?
→ 銀行に資金が流れ込み、融資できるお金が増えるからです。

預金準備率操作も重要!

銀行は、預かったお金の一部を日銀に預ける「準備金」を保有しています。この比率が「預金準備率」です。

  • 準備率を上げる → 市場に出回るお金が減り、金利が上がる

  • 準備率を下げる → 市場にお金が増え、金利が下がる

💡準備率が上がると、銀行のお金が日銀に拘束されるため、市場のお金が減るのです。


財政の基礎知識

日本の財政は、大きく「一般会計予算」と「特別会計予算」に分かれます。予算は国会で審議され、参議院が30日以内に結論を出さない場合、自動的に成立します。

また、年度ごとの運用には、以下の3つの予算があります:

種類 内容
本予算 原則となる1年間の予算
暫定予算 本予算成立までのつなぎ
補正予算 緊急・不足分への対応予算

国民負担率と社会保障関係費

国民負担率」とは、国民が負担する税金や社会保険料の割合です。

  • 国民負担率=(租税 + 社会保障負担)÷ 国民所得

少子高齢化が進む中、この比率は年々上昇しています。

中でも「社会保障関係費」は、国の一般会計における基礎的財政収支経費(PB対象経費)の中で最大を占めています。これは、年金、医療、介護、子育て支援などに使われる大切なお金です。


プライマリーバランスとは?

最後に、「プライマリーバランス(PB)」についても触れておきましょう。

PBとは、「借金(国債収入)を除いた収入」と、「借金の返済や利払いを除いた支出」の差のことを指します。日本は長らく赤字が続いていますが、これは将来世代の負担に直結するため、改善が求められているのです。

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