はじめてのTalendジョブ

 


🌟 はじめてのTalendジョブ:「Hello World」を作ってみよう!

Talend Open Studio の最初の一歩として、「Hello World」と表示するだけの
超シンプルなジョブを作ってみましょう 💡


🛠️ Step 1:ジョブを作成する

  1. 左側の「📂 Job Designs」を右クリック

  2. 「🆕 Create job(ジョブを作成)」を選択

  3. ジョブ名を入力(例:myHelloWorld

  4. ✅「Finish」をクリック!

👨‍🔧 これで新しいジョブが作られました!


🧩 Step 2:メッセージボックス部品(tMsgBox)を追加

今回は、メッセージを表示するtMsgBox という部品を使います 💬

🔍 部品の探し方(どちらでもOK)

  • 右側の「🔧 Palette」から MSG と検索して tMsgBox を選ぶ

  • 画面中央のマス目(Designer)をクリック → MSG と入力 → tMsgBox を選んでダブルクリック!


✏️ Step 3:表示するメッセージを設定

  1. 追加した tMsgBox をダブルクリック

  2. 下に出てくる「Component」設定で、メッセージを入力 ✍️

📝 例:

Hello World from me! 🎉

▶️ Step 4:ジョブを実行する

  1. 下の「🚀 Run」タブをクリック

  2. 「Run」ボタンをポチッ!

✅ 小さなウィンドウに、あなたのメッセージが表示されます!
✅ OK を押すと、処理完了です。


❗補足:メッセージが表示されないときは…

もしウィンドウが出てこない場合は…

  • 「✋ Kill」でいったん停止

  • もう一度「▶ Run」で再実行!



🔰 Talend Open Studioの基本UI構成

💻 Talendの画面の構成(ざっくりと)

画面の位置名前役割
左上リポジトリ(Repository)ジョブ、コンテキスト、メタデータなどのプロジェクト資源の一覧。家のアイコン付き。
中央デザイナー(Designer)ジョブの設計・構成エリア。ジョブの見た目を作る場所。
右側パレット(Palette)利用できるコンポーネント(部品)の一覧。ここから部品をジョブに追加できる。
左下アウトライン(Outline)ジョブ内に使われている全コンポーネントの一覧。変数なども見られる。
下部タブRun / Component / Code などジョブの実行、設定、ソースコード表示などの切り替え。

🧩 コンポーネントの追加方法

✅ 追加方法は2通り:

  1. デザイナーエリアで右クリックして名前を入力する方法(推奨)

  2. パレットからドラッグ&ドロップ

→ パレットはあまり使わない人も多いので、画面右上の「−」ボタンで非表示にすることもできます。


📝 Note(メモ)コンポーネントの使い方

  • ポストイットのように使えるメモ。

  • メモはパレットにしかない(デザイナーで入力しても出ない)。

  • 説明や注意点を書いておくのに便利。


⚙️ よく使うショートカットと便利機能

操作ショートカット補足
実行F6下部の[Run]タブからも可能。
保存Ctrl + S小さなディスクアイコンでも可能。
元に戻す / やり直すCtrl + Z / Ctrl + Yマウスでも可。
コピー / ペーストCtrl + C / Ctrl + V設定付きで貼り付け可能(ラベル・モードも保持)。

🔄 コンポーネントの接続と設定

  • 接続は矢印で引っ張ってつなぐ(Oマークから)

  • 出力/入力などの部品をつなぐことでデータの流れを作る

  • スキーマのコピー: Edit schemaCtrl + C → 別の部品に貼り付け(Ctrl + V


📦 外部ライブラリのインストール

  • 一部のコンポーネントでは外部JARファイル(ライブラリ)が必要。

  • その場合、赤いエラーメッセージと「Install」ボタンが表示される。

  • 「Download and install all modules available」 を選択して一括ダウンロード。


🐛 エラーの見つけ方とデバッグ

よくあるエラーの例

  • データ型の不一致(String → Integerなど)

  • 変数の参照ミス(context.variable をうまく連結できていない)

解決方法

  1. 実行して赤い四角で表示されたコンポーネントを確認。

  2. Codeタブでエラー位置をクリックすると詳細にジャンプ。

  3. 必要に応じてスキーマや式を修正。


🔄 タブを閉じてしまった時の対処法

例:Runタブを消してしまった…

WindowShow ViewTalendRun job で元に戻す。


🔧 その他の便利機能

機能説明
ジョブの複製(Duplicate)既存ジョブをテンプレートにして新しいジョブを作れる。
接続のラベル名変更デフォルトのままだと分かりにくいので、意味ある名前に変更可能(スペース禁止)。
コンポーネントの説明表示パレットやコンポーネント上でツールチップ、またはF1キーで詳細説明が表示される。


🌱 Talendで「はじめてのジョブ」を作ってみよう!

🎯 目的

データを作って → 変換して → 表示する
という3ステップのシンプルなETL処理を、3つの部品(コンポーネント)で体験します。


🧩 使用するコンポーネント

コンポーネント役割補足
tRowGeneratorダミーデータ(idと名前)を自動生成する本物のCSVなどの入力データの代わり
tMapデータの変換例:名前をすべて大文字にする
tLogRowコンソールに出力開発中の動作確認に便利

🔧 手順:ジョブを作ってみよう!

1. ジョブを作成する

  1. Talendを開く

  2. 左側「Job Designs」で右クリック →「Create Job」

  3. 名前をつけて「Finish」

2. コンポーネントを追加

  1. デザイナー画面の空白部分をクリックしながら、それぞれ名前を入力してEnterまたはダブルクリック

    • tRowGenerator

    • tMap

    • tLogRow

  2. 矢印でつなぐ

    • tRowGeneratortMaptLogRow

  3. 接続に名前をつけてもOK(例:input, transformedData


🧮 3. tRowGeneratorの設定:ダミーデータを作る

  1. tRowGeneratorをダブルクリックして設定画面を開く

  2. 「+」ボタンでカラムを2つ追加:

    • id:データ型は Integer

    • name:データ型は String

  3. データ生成方法を指定:

    • idNumeric.sequence("s1", 1, 1):1から順にID生成

    • nameTalendDataGenerator.getFirstName():ランダムな名前(例:John, Emily)

  4. 生成件数:デフォルトの100件を → 5件に変更

  5. 右上の「Preview」ボタンでデータ例を確認 → OK


🔄 4. tMapの設定:名前を大文字に変換

  1. tMapをダブルクリック

  2. 入力側(左)のカラム2つを、出力側(右)にドラッグ&ドロップ

  3. name の変換設定:

    • 関数 StringHandling.UPCASE() を使って、大文字化

    • 式の中:StringHandling.UPCASE(input_row.name) のように編集

  4. テストも可能 → OK → OK → 「Yes」でtLogRow側のスキーマにも反映


🖥 5. tLogRowの設定:見やすく出力

  • 出力形式を「Table」に変更して、表形式で表示されるように


▶️ 6. 実行してみよう!

  1. 画面下の「Run」タブに切り替え

  2. 「Run」ボタンをクリック

  3. 結果:以下のような出力が表示されるはず

| id | name |
|----|--------| | 1 | JOHN | | 2 | EMILY | | 3 | KEVIN | ...

👀 入力データも見たいときは?

  1. tRowGeneratorの出力を tLogRow にも直接つなぐ

  2. コピー&ペーストで tLogRow をもう1つ配置

  3. tRowGenerator → 新しい tLogRow → 出力形式を「Table」に

  4. 入力データ(元)と変換後(大文字)の両方を比較できる

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