Talend Open Studioのはじめ方

 


🎓 Talend Open Studioのはじめ方

Talend(タレンド)は、データを「取り出して → 加工して → 保存する」ETL作業を、ノーコード・ローコードで行えるツールです。今回はそのTalendを始めるための準備を、ステップごとにやさしく説明していきます。


🔧 Step 1:Javaをインストールする

Talendを動かすには、Java(JDK 11)がパソコンに入っている必要があります。

✅ Javaが入っているか確認する方法(Windows/Mac/Linux 共通)

  1. ターミナル(またはコマンドプロンプト)を開く

  2. java -version と入力してEnter

  3. 「バージョン11」と表示されればOK!

❌ 入っていない人は…

以下のどちらかをインストールすればOKです:

  • Zulu OpenJDK 11(おすすめ)

  • Oracle JDK 11(検索して公式からDL)


📥 Step 2:Talend Open Studioをダウンロード&解凍

Talendのソフト本体はZIPファイルで配布されています。

📦 ダウンロードのポイント

  • Talend公式サイトからダウンロード

  • 個人情報の入力なしでOKなバージョンもある

  • 今の最新版は「8.0.1」だけど、将来的には「8.0.2」や「9.x」になってるかも

🧳 ダウンロードしたら…

  • ZIPファイルを解凍する(右クリック→「ここに展開」など)

  • 中にある「起動ファイル(.exeや.sh)」をOSに合わせてダブルクリック

    • Windows:TOS_BD-win-x86_64.exe

    • Mac:TOS_BD-macosx-cocoa.app

    • Linux:TOS_BD-linux-gtk-x86_64


🖥 Step 3:Talend初回起動の設定

✅ 初回にやること

  1. 利用規約に同意する

  2. 「この画面を次回表示しない」にチェック

  3. 「Manage Connections」をクリックして自分のメールアドレスを入力(メタ情報に使われます)

  4. ワークスペースフォルダ(プロジェクトを保存する場所)を選ぶ

    • デフォルトでもOK

  5. 新しいプロジェクトを作成(例:talendBasics

🧪 動作確認用に簡単なジョブを作る

  1. 左の「Job Designs」を右クリック→「Create Job」

  2. 名前は demo でOK

  3. 「tMsgBox」という部品を1つ追加して、簡単なメッセージを表示させるジョブを作成

  4. 「Run」タブから実行して、メッセージが出れば成功!


🌍 Talendの表示を英語にする方法(必須!)

Talendは初期設定で日本語や他の言語になっていることがありますが、翻訳が不完全なため英語に切り替えた方が断然見やすいです。講座も英語ベースなので、なおさらおすすめです。

切り替え手順:

  1. メニューの「Window」→「Preferences」

  2. 左メニューの「Talend」→「Internationalization」

  3. 表示言語を「English」に変更

  4. 「Apply and Close」→「File」→「Restart」で再起動


📦 Step 4:プロジェクトのインポート

インポート手順:

  1. Talendの左側のどこでもOKなので、右クリック →「Import Items」
    ※ メニュー上部の「File → Import」は使わないこと!

  2. 「Select archive file」を選び、プロジェクトファイルを指定

  3. 「Select All」→「Finish」


📂 Step 5:ファイル(CSVなど)を展開する

手順:

  1. ZIPファイルをダウンロードして、任意の場所に解凍

  2. 中には以下のようなフォルダが含まれています:

    • data/in/:入力用ファイル

    • data/params/:設定ファイルなど

このようなファイルを使って、ジョブを実際に動かしていきます。


📌 補足:ファイルパスを変えた場合は設定を変更しよう

プロジェクト内には「globalGroup」という共通設定(Context Group)があることがあります。

  1. 「Context」→「globalGroup」をダブルクリック

  2. 「Next」をクリックして、変数の1つ(例:basePath)を自分のフォルダ構成に合わせて書き換える

  3. 「Finish」→「Yes」で全体に反映

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