人事評価で最高のチームをつくる方法
今回は川内 正直さんの書かれた「マネジャーのための人事評価で最高のチームをつくる方法 」という本について書きたいと思います。 ご購入はこちらから
この本との出会い
離職率について考えていた時に、現場が会社に求めるものと経営層が社員に求めるものの考えには、当然ギャップがあることは認識していました。チームメンバーの離職に関して、自分の責任の範疇でできることは、チームに反映し、1年以上離職者ゼロに抑えてきましたが、それを全社に適用させたいとなると、一定の壁があります。特に現場にしかいない私には人事系の知識が全くなく、そのあたりの考慮にかける提案だと土俵に立つことすらできないと感じていました。そこで、人事という切り口とチームマネジメントという切り口の本書を手に取りました。
どんな人におすすめ?
● あるべき姿の人事評価方法を知りたい人 ● 人事制度の見直しに携われる人 ● 携われなくても、自分だけは正しい成長プロセスで進みたい人
読んだ後に変えること
「マネージャーのための」と表紙にあるものの、チームマネージャでは手の届かない領域の話のような気がしました。おそらくジェネラルマネージャ以上の方が読む本。とはいえ、考えるべき、適用すべき考え方がたくさん詰まっていました。
・失敗の可能性の低い通常業務を継続する人と新しい業務に挑戦する人の評価方法が同じでよいのか?
・部署ごとのレベルの違いは考慮しなくていいのか?
・直近の結果だけに引きずられて評価していないか?等
チームメンバーの評価を実施する際には、気を付けようと思いました。
最後に
目標設定が9割という言葉がありました。海外の企業に駐在しているため、文化が違うのかもしれないですが、目標設定のプロセスがないということが課題と認識できました。自分の勤める会社はジョブ型採用ではないので、やはり企業側がメンバーの成長を促さないといけないと認識しており、目標設定のプロセス構築は必要と感じています。スモールスケールでもチーム単位で、そういった活動をしていこうと思います。本書ではスケールが大きい活動が取り上げられていますが、すぐに取り入れられるアイデアも多く非常にいいヒントとなりました。おすすめです。